第58回全日本大学サッカー選手権大会 準決勝

福岡大学×駒澤大学







福岡大学 (インカレ 09 準決勝) のフォーメーション
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駒澤大学 (インカレ 09 準決勝) のフォーメーション
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感想

福岡大学は天皇杯の水戸戦以来ですが、かなり良いチームになっていて驚きました。あの時は個々の力は感じましたが連動性に欠け、雑なミスもかなり多く、それ程レベルの高いチームには見えなかったのですが、今回はチーム全体の意識が統一され、選手同士の距離感も良く、普通に好チームに仕上がっていました。
福岡大学は守備の時に4-1-3-1-1のような並びになって、10永井を前線に残し、14藤田が相手ボランチを見て、その後ろに3人のラインを作り、DFラインとの間に17假屋を配置するという形を取ることが割と多かったのですが、ボールを回収すると3の中央にいる7末吉を経由してサイドにすばやく展開したり、シンプルに永井を走らせたりと上手く攻撃の形を作れていました。
個人で気になったのはやっぱり永井。爆発的な快足とずる賢さを生かして、味方のアバウトなクリアでも無理やりマイボールにしてしまうプレーが(特に劣勢の時間帯に)猛威を振るっていました。無理の利く選手が前線に1人いるとチームとしてはありがたいですね。
駒澤大学は、特に前半は動きが硬く、ボール運びにも手こずっていましたが、徐々に開き直り、競り合いの強さを生かしたロングボール作戦で強引に流れを引き寄せてきたのは流石という感じがしました。
ただ福岡大学も4牟田と5宮路のCBコンビの連携が良く、駒大のターゲットマンをしっかり挟み込んで思い通りにさせない守り方が機能していました。後半はさすがに苦しい時間も多かったですが、相手の方が競り合いに強いことは織り込み済で、無理に一発で跳ね返そうとしなかった分だけ、最後まで守りきれたのかなと。


関西大学×明治大学








関西大学 (インカレ 09 準決勝) のフォーメーション
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明治大学 (インカレ 09 準決勝) のフォーメーション
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感想

似たもの同士の対戦でした。どちらもコンパクトな布陣と前線からの激しいプレスを基盤とするチーム。特に前半はとても狭いエリアにフィールドプレイヤー20人全員が入って、自由にプレーできる選手は1人もいないんじゃないかという感じでしたw 正直この手の試合は大好物です。
そんな両チームの差を分けたのは、最終局面でのプレーの精度だったと思います。
明大は全員が技術と判断力を備えており、チームとしての完成度も高く、特に誰がキープレイヤーということのないチームだと思うのですが、その中でも2トップのレベルの高さは目に付きました。高さ、強さ、上手さの三拍子が揃ってしまった11久保、ポスト役も突破役もできてしまう器用な9山本、いずれも非常に好選手で、ぜひすぐにでも水戸に(ry
関大はボールを前に運ぶことにかけては非常に力があり、特にプレスを突破してサイドを攻略していけるのが魅力的だっただけに、とにかくどこかで1本でも点に繋がるようなクロスが入っていれば…と思わずにはいられない惜しい戦いぶりでした。でも良く鍛えられてレベルの高いチームだと思いました。こちらも中盤に降りてきてリズムを作る7佐藤、強くて上手くてストライカーらしい動きの17金園という2トップが機能しており、やはり好チームには良いFWがいるものだなと改めて思いました。